#00 女体持ちのトランスジェンダーが乳がんになった話
乳がんの告知を受けてから、乳がんそのものの情報と共に探していたものがある。それは、性自認が女性ではないトランスジェンダー(主に女体持ちで性別適合手術をしていない場合)の乳がんの話だ。
誰か、私の他に、似たようなケースの人の体験談は無いのか。
どのようにしてこの危機と心的ストレスに対応すればいいのか。
乳がんや子宮の病気などは総じて「女性特有の」と言われがちだ。現に女性という肉体に性別違和感を持つ私は、乳がんの告知を受けることで世の中の「女性性」に医者という立場の人間から殴られたような感覚がした。まあ、普通に考えればそうなるよな、という感じはするが。
でもな、と私は言いたいのである。なる時はやっぱなるもんなんだよと。いくら性自認が女性じゃないと言ったところで、生物学的に女性として生まれ持った肉体は一生涯付き合わなければならない訳で。さらに言うなれば、乳がんは「女性」だけの問題ではない、生物学的男性の乳がんだってもちろんあり得るのだし。
(それにしては乳がんのアウェアネス・リボンがピンク色だったりと、この辺はトランスジェンダー・セクマイ当事者としてうーんとなる要素も多大にあるのだが)(マジョリティというものは総じて傲慢である、という私的見解もある)
「トランスジェンダー 乳がん」でググってみるも、性別違和感があったりすると乳がん検診に気持ち的に行きにくいだとか、そういう病院・検査側の話がちょこっと出てくるだけで手応えがなかった。当事者の話を探すことは難しかった。なので、女体持ちの性自認が女性では無いトランスジェンダー目線から書いてみることにした。
とにもかくにも、私はほんの2日前に乳がんの確定診断が下りたばかりである(針生検を行ったあと、結果が出るまでの二週間は文字通り死んでいた)。とにかく、世の中の流れ的には治療していく形になるとは思う。現代医学の進歩を信じつつ、自分の身体と自分の在り方について改めて考える機会に来ているように思う。
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