#05 針生検の結果を聞く
不安で不安で仕方がない「魔の2週間」を越えて、針生検の結果を聞きに行った。今回も、診察は一人だ。他に誰を連れてけって言うんだ、という気持ちだった。
検査結果は「浸潤性の乳がん」「ルミナルB(HER2陽性)」であると伝えられた。乳がんの確定診断が下った訳である。前回の診察・検査の時点で「ほぼ乳がんだ」と言われていたためか、2回目ともなると初回ほどのショックや動揺は無かった。(とは言え、全くショックが無かったという訳ではない)
不安に駆られながらも検査結果が出るまでの日々で調べた乳がんの情報を手に、医師へ気になることを質問したりする。治療方針は? 入院するならその期間は? 抗がん剤って? そんなことを聞いたり、答えをメモしたりした。
ある程度質疑応答が終わったところで、次回の検査の話になる。治療方針を固めて行くため、そして全身にがんが転移していないかを調べるために、今度はPET-CT検査をするのだという。この病院では出来ないから、他の大きな病院で検査してもらうと言われた。
あれよあれよと言う間に検査の予約が入れられ、診察が終わる。帰りに病院の支援センターみたいなところに行って、PET-CT検査用の注意書きが書かれた紙などをもらって説明を受けたりした。
このタイミングで、私は病院からの帰り道、遠く離れた実家で暮らす母にLINEで連絡をした。「乳がんになりました」「今後はこれこれこういう検査や治療をするようです」——すぐ電話が飛んで来て、しばらく話し込んだ。色々と話をしたのだが、実は父方の叔母もまた乳がんで全摘していたという事実をここで初めて知った。母方の祖母だけかと思っていた。
「次の診察には付き添うからね」と言われ、遠いところからわざわざ来てくれる申し訳なさでいっぱいになる。何だか事態がどんどん大ごとになって来ている気がした。自分一人ではとてもこの状況には立ち向かえそうにない、そんな焦燥感も募った。
何をどうして良いかわからないし、何がどうなるのかもわからない。お陰でまた不安が増えて、何も動けなくなる。頭も上手く働かない。
それまで全くの無自覚・無症状だっただけに、がんの告知というものは相当にショッキングな出来事なのだなと身を持って知る。
自覚症状がないのに、精神的なショックだけで動けなくなり、食事が出来なくなり、何もかもが手につかなくなるのだ。これは私が「打たれ弱い」性質なのも関係しているとは思う。
何とかしたいのだが、何ともならないのが現実である。
こんなひどい体たらくでも、やって行かなくてはならないのである。
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