#27 それでも歩いて行かなくちゃ(物理的な意味で)

タイトルは精神的な意味でのスローガンではない。本当に、物理的な徒歩移動の必要性について、である。
今日、久し振りに散歩をした。去年の初め頃に今の場所に引っ越して来てからその存在こそ知っていたものの、ついぞ利用したことはなかった近場の「市民センター」が目的地であった。

私は元々極度の出不精なのであるが、今回はどうしてもそこへ行かねばならない理由があった。市立図書館で予約を入れていた「借りたい本」が、分館のある市民センターに届いたからである。

私が住んでいる街の市立図書館(本館)は自宅の最寄駅から一駅先、さらにそこから徒歩で15分ほどの寂れた場所にぽつんとある。なので本を借りるためだけにそこへ行く利点やうまみがあまり無い。

しかし最近の(いやだいぶ前からだとは思うが)図書館というのはすごい。一度利用登録をしてしまえば、後はインターネットサービスからオンラインで興味がある借りたい本を選んで予約でき、しかも自宅から歩いて行ける距離にある分館まで本を運んでくれるのである。
ほんの数百円とはいえ、往復の電車代が浮くのは大変嬉しいことだ。

今回初めて訪れて利用してみた市民センターはなかなか良い場所だった。新しめの建物で清潔感があり、本を読んだりするためのフリースペース・机は広め、ノートPC用にコンセントとフリーWi-Fiが完備、すぐ近くには地元の小さなショッピングセンターもある。

というか、逆に設備や立地的にこれだけの「うまみ」や「お膳立て」がないと私はいつまで経っても動かないだろうなと思ったので、今回思い切って利用、実際に出向いてみて良かった。ここでなら、趣味の調べ物も広い机の上でゆったりと出来る。
(本を読むだけなら自宅でも出来ると思うのだが、基本的に本を読む時にはメモ帳やノートに読書メモを書く必要があったりするので、自宅の狭いPCデスクではそれらを満足に広げられず作業するのが億劫なのだ)

そんな訳で今後、外を出歩くための「お散歩コース」の目的地にこの市民センターを据えようと思ったのだが。度重なる抗がん剤の投与とその副作用によってこの半年間ほぼほぼ引きこもっていた、そして最近は蓄積したドセタキセルの副作用がキツ過ぎる私にはそこへ歩いて行くのも一大事であった。

歩行速度に関してはこう言ってしまうと当事者に失礼なのかもしれないが、80代のお年寄りでももう少し早く動けるよな? という位には歩けなくなっていた。多分ペンギンよりも遅い。

まさにヨボヨボ、トボトボと言った具合である。抗がん剤を始めてから、体調的に起きてまともに動ける日数・時間が全体の1/3程度まで減り、体力や筋力、握力などが落ち続けているのは理解していたが「ここまで落ちるか」と驚く次第である。

今回スマホの地図アプリで場所を確認しながら目的地へ向かったが、アプリは現在地から徒歩10分ほどで数百メートル先の目的地に着くと言う。「いや、その速さ無理だから」と画面を見ながら悪態をついた。結局、アプリが提示した時間の3倍近くは掛かったのではなかろうか。

距離にして往復約2km、歩数にして約3,500歩程度。何も問題がなければすんなりと歩けるはずの距離である。しかしそれも今となっては難しいと来た。
手術を予定しているのにこんなに体力が落ちていて大丈夫なのかと心配になるし、手術予定日まであと一ヶ月くらいしかないのだが、それでもこのお散歩コースをなるべく歩いて市民センターに通うのを習慣化し、最低限の体力をつけておきたいと思うのであった。

【今日のよかったこと】
・散歩ついでに寄った100均で、入院時に飲み物用として使いたいと探していたプラ素材のレンジ対応かつ耐熱のマグカップが買えた
・ようやくまともにメモを取りながらの読書と調べ物ができた(前回は抗がん剤の点滴時だった)
・多分一ヶ月振りくらいに月が光っているのを見た(最後に見たのは月食の時か?)

【最近のよくないこと】
・埋没して生えてない親知らずの付近の歯茎が荒れて痛い
・お陰でまともに食事ができない(空腹自体もあまり感じないが)
・先日鼻の中を掃除してから鼻血を繰り返している(出血→かさぶた→気になって剥がしてしまう→出血のループ)

【とにかく不思議に思うこと】
・これだけ食欲もなく体力等が落ちているのに体重は一向に減らない謎

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