#31 手術から一ヶ月、病理検査の結果が出た
乳がんの手術が終わって退院して自宅に戻って来て、一ヶ月ほどが経過した。割とあっという間の一ヶ月であった。その間何をしていたかと言うと、ひたすらリハビリをしたり、病理検査結果を理解するための情報収集・勉強などをしていた。
意味不明な手術後の病理検査の結果
全摘した左胸をスライスして何だかんだ調べた結果である「病理組織検査報告書」と言う書類をもらったのだが、専門用語というかアルファベットの略語が分からな過ぎて色々調べた。検査結果の順にメモしていく。「IDCかILCか鑑別するためにE-カドヘリンの免疫染色を行った」
「腫瘍細胞は全体がほぼ陰性」「本検体内では、ILCの所見」
→IDC:「Invasive Ductal Carcinoma」の略、「浸潤性乳管癌」のこと。
→ILC:「Invasive Lobular Carcinoma」の略、「浸潤性小葉癌」のこと。
→E-カドヘリン:上皮細胞の接着分子であり、様々な上皮の構築維持に関与しているタンパク質。浸潤性小葉癌だとこれが働かなくなり、免疫染色においては例外を除いて陰性となることがほとんど。
「標本内では腫瘍細胞は孤立散在性で小葉癌様」
→孤立散在性:小葉癌だと散らばる傾向がある
→小葉癌:浸潤性小葉癌。乳がんはその90%ほどが「浸潤性乳管癌」であるという。浸潤性小葉癌はその他の10%にあたる「特殊型」の乳がんであり、その特殊型の中では一番多いタイプ(乳がん全体から見ると約5%を占める、近年増加傾向にある)。
「術前療法の効果:Grade 2a」
→Grade 3でいわゆる「完全奏功」だと聞いた。前向きに解釈すれば、手術前の抗がん剤等は「まあまあ効いた」ということか。
→Grade 3でいわゆる「完全奏功」だと聞いた。前向きに解釈すれば、手術前の抗がん剤等は「まあまあ効いた」ということか。
「残存成分の評価でpT1c」
→pT1c:リンパ節転移陽性
「リンパ節転移:1/ 15 (3. 5mm) ypN1a」
→腋窩リンパ節郭清でリンパ節を15個取った、その内の1個に転移していた。
→ypN1a:最大径が2mmを超えるリンパ節転移が1-3個残っていた、という意味。
「Ly1, V0」
→Ly1:リンパ管侵襲の有無、評価。Ly1はリンパ管侵襲有り。
→V0:血管侵襲(静脈侵襲)の有無、評価。V0は血管への侵襲が無い。
「NA3, M1,TF3 → NG2, HGII」
→NA3:N3aと同義か。所属リンパ節への転移の状態を指す。N3aは鎖骨下部のリンパ節。
→M1:M1だと遠隔転移ありの意味だが、これはリンパ節転移のことを言っているのか?(実際、他の臓器に転移はしていないので謎)
→TF3:T因子のことだと思うがFがよくわからない。T3だと腫瘍の大きさ・最大径が5cm以上(検査時に言われたのは3cmだったので矛盾がある気がする)。
→NG2:「Nuclear Grade」の略。乳がんの悪性度を示す「核グレード」のこと。2は中間。
→HGII:「Histological Grade」の略。「組織学的グレード」のこと。IIはⅡで2。中等度の悪性度。
「断端は〜」
→断端:切取った部分の断端(切り口)にがんが残っているかどうかを調べる。部分切除の場合はこれが陽性だと追加切除とかするらしい。私の場合は浸潤部分の大きさがミリ単位で断端からどれくらい離れていたかとかが書かれており、「陽性」「陰性」の文字はなかった。
→断端:切取った部分の断端(切り口)にがんが残っているかどうかを調べる。部分切除の場合はこれが陽性だと追加切除とかするらしい。私の場合は浸潤部分の大きさがミリ単位で断端からどれくらい離れていたかとかが書かれており、「陽性」「陰性」の文字はなかった。
「標本内では小葉癌に似た浸潤様式を示しますが、生検時IDCとのことなので、治療によ り変化が生じている可能性があります。」
→大体は針生検時に小葉癌だと分かるそうだが、まあこういうパターンもあるということだ。
参考にした情報
・乳房 Breast(C50) - がん情報サービスhttps://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/can_reg/hospital/pdf/breast2020.pdf
医療関係者向けの情報だが略語が載っているので勉強になる。
・広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ
https://search.ameba.jp/search/entry/乳がんの病理所見の読み方.html?aid=hbc2014
「乳がんの病理所見の読み方」でブログ内検索をかけたページ。
医学書である「臨床・病理 乳癌取り扱い規約 第18版」に沿って病理所見について具体例を出しながら解説してくれているので非常に親切。
私は主治医から、病理検査結果を詳しく知りたければこの「臨床・病理 乳癌取り扱い規約 第18版」を読みなさいと勧められて(言い換えれば丸投げされて)いたので手間が省けた。
https://search.ameba.jp/search/entry/乳がんの病理所見の読み方.html?aid=hbc2014
「乳がんの病理所見の読み方」でブログ内検索をかけたページ。
医学書である「臨床・病理 乳癌取り扱い規約 第18版」に沿って病理所見について具体例を出しながら解説してくれているので非常に親切。
私は主治医から、病理検査結果を詳しく知りたければこの「臨床・病理 乳癌取り扱い規約 第18版」を読みなさいと勧められて(言い換えれば丸投げされて)いたので手間が省けた。
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