#43 初期の検査結果にゾッとしたり健康診断で詰んだりした話

先日、ふと自分の乳がんの初期の検査報告書(2022年6月末時点)を久し振りに見る機会がありました。確かエコーとマンモと針生検で乳がんの診断が確定して、そんで治療方針を探る&全身に転移がないか調べるためという名目で全身のPET-CT検査を受けたんですよね。

当時はそれこそがんに罹患したこともショックだったし、これから先の生活はどうなってしまうんだろうとか、色々心理的に物事をしっかり考えたり判断を下したりということが難しい精神状態でもあったのでその検査報告書を当時見てもあまりピンと来てなかったんですね。乳がんの知識もほぼほぼゼロですし。

で、それをまあ今更(手術前の半年間の抗がん剤治療、手術が終わって補助的な放射線治療を25回、その後再び化学療法を1年以上やって、ようやくタモキシフェン10年のターンに入った2024年)見た訳ですね。するとある程度病気に対する知識も付いて来てますから結果を見て「うわー……」とゾッとしてしまった、という話です。


検査報告書には「左乳癌:左腋窩・左内胸リンパ節転移、r/o 左鎖骨上リンパ節転移」の文字がありました。「r/o」というのはRule outの略らしく、「可能性は低いが危険は危険だし要注意」みたいな意味らしいです。

当時検査を担当してくれた医師も現在の主治医も私の乳がんに関しては基本的にステージの話をしないタイプの人で(腫瘍マーカーの話すらほぼしない)、まあ自分で勝手に検査結果から当てはめて推測するしかないんですけどこの状態だとどう見積もってもステージ3のB〜Cをうろつく形、つまりは「局所進行乳がん」になるんですよね。


参考資料|患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版
Q15   乳がんのステージとステージごとの治療の流れについて教えてください

https://jbcs.xsrv.jp/guideline/p2023/gindex/30-2/q15/


あーあ、という気持ちです。個人的には。当時検査を担当してくれていた専門医の先生が「今すぐ命がどうこうという話ではないが治療自体は今すぐ始めないと命に関わる」みたいな何か矛盾したことを言っていたような記憶もあるので「あーそういうことだったのかー」と今更感じた次第です。

で、それが手術直前に術前化学療法を半年やった上で主治医に「結局私のステージ今どの程度なんですか?」って聞いたら「現時点(手術のための入院直前時点)では2Bですかね」みたいなことを言われたので、術前化学療法の効果はまあそこそこあったという評価だったようです(術前化学療法の効果の評価についても実際は奏功度的なものは決して高くはなかったのだけど、主治医は書類に「よく効きました」と書いてくれたりした。物の捉え方や感じ方というのは本当に複雑だし難しい)。

そんな中、とにかく自分の葬式代(具体的に言えば家族葬→火葬に至るまでの葬式費用全般と太平洋への散骨費用+交通費)だけでもしっかり貯めておきたいという何とも陰気な動機から私は一時中断していた職探しを再開し、乳がんに罹患していることも乳がんの治療中であることも全て「既往歴はプライベートな個人情報である」とし、それら情報をカミングアウトすることなく「完全クローゼット状態」で何とか事務職で拾ってもらいまたイチ社会人として働けるようになりました。

最初は何やかんやと理由をつけて週3の4時間勤務という短時間でしたが徐々に時間を増やしてもらい、現在は週4のフルタイム勤務です。となると話に上がって来るのが週20時間以上だか就労すると入ることになる社保と、それによる職場の年一回の健康診断でありまして。まあこれが詰んだ詰んだという話です。

健康診断をやっている時間は就労時間に含めないという規定もありましたから、まあ私を含め非正規雇用のパートさんは大体定休日に検査日をぶつけてくる訳ですよ。そしたらあらあらまあまあ健康診断先の地元の病院で同じく事務職の人に二人も遭遇しちゃいまして。この時点で既に「あー(終わった……)」という感じです。

検査着に着替える更衣室も完全に大部屋の銭湯スタイルでしたし、事情を説明してトイレの個室で着替えれば良かったと後から思いました(すぐ数十cmそばに運悪く会社の人が居るんですがー!! お互い背中合わせ的に距離は保ったけど私前開きブラに前開きTシャツやしこれ絶対バレるやつやんー!!)。

検診自体は看護師さんも問診の先生も割と既往歴についてプライベートを重視した、ぼかした物言いをしてくれたのでその点は助かりました。ちなみに腋窩リンパ節郭清による後遺症の話をしたらバリウムはキャンセルになりました。かなり力を込めて両腕で掴んでないといけないらしく、それはちょっとやめときましょうか、という。

ちなみにバリウム飲んでの検査ってのは胃がんとかを調べるためでもあって、それはある程度血液検査でも代用できるから今回は大丈夫、ということでした。
こうして私はまた人生初のバリウム体験の機会を逃したのであった。


健康診断で面白かったのは胸部レントゲンですかね。

乳がん治療のためにCVポートを挿れてますよってことは問診票にもきちんと書いておいたんですけど、さすがに連日大量の人間を検査している技師さんにはそれは伝わらなかったらしく。
レントゲン撮った瞬間に「なんか右胸の辺りにロゴ映ってません!?!?」と驚かれました。「それポートっす!!」と答えました。

で、そんなレントゲン写真を見ながら問診を受けたりした訳なんですがCVポートってこんな風に私の中の血管に管入ってんのかと今更知りました。こう、首の辺りを通って真ん中の太い血管にスッ……みたいな。

CVポートを挿れる手術の時は執刀医の実況でしか状況が分からなかったので、こうしてしっかり目で見られてその点では良かったです。

さて、職場に既往歴がバレるのは早いか遅いか、もはや時間の問題のようにも感じます。どうでもいいんですけどね、一回雇用として企業に潜り込んでさえしまえば(潜り込むまでが逆に超大変というか無理ゲーに近い)。あとは体調に気を付けつつしっかり真面目に日々仕事をして会社に貢献=成果を出せば周囲からの人望やお情けも自然とついてくるでしょうし。

昔から悩み事はキャッシュで殴るのが一番早いし問題を解決するにも実力(問題解決能力・知識・技術・それに伴う行動)でブン殴るのが一番早いと考えている人種なので、よほどショックなことが起きたりしない限りは今後もそのスタンスは基本変わらないと思います。

(がんが転移したりしたらまたグダグダ暗いことを言い出すとは思います)

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