#50 ヨガとボランティア活動と近況
先日、術後3年も近い頃になってようやく定期的な運動の機会と言いますか、「乳がん術後にいいぞ」とよく言われるヨガを始めてみました。
最初は近所に出来た某カーブスにしようかと考えていたのですが、地味に徒歩10分でも遠いしめんどいとか、仕事帰りに行くとしても時間が合わないとか、1回30分かーとか、コスパ良くないかもとか、色々と自分の中で難癖を付けて踏ん切りが付けられずにいました。
(たまたま私のライフスタイルに上手く合致しなかっただけで、カーブス自体は良い選択肢のひとつには成り得ると感じます。乳がん患者さんの体験談の掲載もカーブスの公式サイトには多いです)
そうして悶々と日々を過ごしていたところ、これまた近所でヨガ教室の会員募集の掲示物を発見しました。しかも会場がカーブスに比べてめちゃくちゃ近い。毎週1回、定期的にやるようだけどそれも私の仕事の定休日と合致している。
そしてそれほど人数も多くない、静かで落ち着いたヨガサークル。「あ、これほぼ確定だな」と思って一度体験教室をやらせてもらった後、その場で正式入会しました。
リラックスすることをメインとするヨガ教室のようなので、のんびりまったり出来るのも良いです。
というのも、普段の私は結構、無意識的に気が張っていたり、常に些細な不安や緊張などにさらされたりとなかなか心も身体も休まる時がありません。普段はリラックスのリの字も無い位で、夜に横になって寝入る時でさえ身体の力の抜き方が分からないほどです。
その「身体の力の抜き方」もヨガ教室ではやってくれるんですね。何か一回やったら身体を楽にして解放する、そんな感じです。力の抜き方を改めて第三者から教えてもらえる……これはなかなかにラッキー。
使っていなかった筋肉、そして術後かなりかばうようになった左側の胸〜腕。無理のない範囲でやって行こうと思う次第です(頑張り過ぎてリンパ浮腫になったら元も子もない)。
そして次はボランティア活動の話。
これまでほとんど外へは発信していませんでしたが、実は去年一年間はずっと視覚障害者のためのボランティア活動へ参加するために講習に通っていました。
で、今年の春から正式にボランティア団体へ入会・所属することになり、主にこうした文字情報(いわゆる「墨字」と呼ばれるもの)を音声の情報として自分が読んで録音し、届けるという活動=音訳ボランティアをやっています。
自治体の定期刊行物も一部ではありますが会に任されており、先日はちょうど10月分の録音がありました。私は自分の病気のこと、乳がんのことは会には一切伝えてはいないのですが……たまたま、本当にたまたま、「ここ読んでね」と頼まれた箇所が乳がん検診啓発のための記事だったんですね。
まあ10月だから=ピンクリボン月間だからそういう記事に当たることも決して少なくはないだろう、ということも安易に予測は立ちます。しかしこれが乳がん罹患直後の私の精神状態だったら相当なストレスだったろうなという。
今はそれほどでも無いので本当に無感情というか無機質というか、あくまで音声へ情報を変換することだけに集中しました。目が見えない人たちにも、もちろん乳がんをはじめとするあらゆる病気に対するリスクはあることでしょう。情報の取得機会の不平等さ、格差というのは結構深刻です。
「私は私がやるべきことをきちんとやれたのだ」という気持ちになり、少し、自信につながりました。
パート採用で潜り込んだ職場で入社半年後に「契約社員(週5フル)にならない?」と持ちかけられたのを蹴ってまで、ボランティア活動のための時間を作った甲斐もあったというものです。もちろん生活費や治療費のためにゆくゆくは正社員という肩書きとそれに見合うお賃金があったら安心だとは思います。
でも、私の場合はまだこれで大丈夫。この状態が大丈夫。ギリギリラインではありますけども。
何と言えば良いのか分かりませんが、ここ数年は何かしら「タイミングの良さ」に気付く小さな機会が増えたような気がします。乳がんに罹患してから、私の生活は不可逆的に、かつ悪い意味で劇的に変化しました。以前のような賑やかで騒がしくて、そして何につけ忙しかった生活が戻って来ることはまず無いでしょう。
そして今年は12月にまた、乳がんとは別件で全身麻酔の手術が控えています。
乳がん治療を優先して対処療法でずっと放置していた副鼻腔炎なんですが……なんということでしょう(笑)、指定難病の方=好酸球性副鼻腔炎かもしれないと王手が掛かっている状態なのです。
希少がん(特殊型乳がん)と指定難病のコンボとか、全然嬉しくないんですけど……と思いつつ、通院中の他の病院との連携や入院の準備をちょこちょこと進めています。
どっちにしろ、手術して切除した鼻の中のポリープを組織検査しないと判断・確定診断が出来ないそうなので再びまな板の上の鯉です。その辺は乳がんの針生検や術後の病理検査と同じなんだなあとか、変な所で経験が役に立っています。
とりあえず、のんびりやって行こうと思う次第です。
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