#53 慢性副鼻腔炎の手術のまとめ
2025年12月も下旬に差し掛かる頃、私は5日間の手術入院をしていました。
長年の慢性副鼻腔炎をどうにかしたい→既往歴と検査結果的に好酸球性副鼻腔炎じゃね?→からの「これもう組織(ポリープ)採って検査回して確定診断出す前提だわ」みたいな感じで割と大掛かりな鼻の手術になりました(当社比)。
結論から言うと3年前に30分程度で終わったらしい乳がんでの左胸全摘+リンパ節郭清よりキツくて大変な手術と入院生活でした……。
本命のポリープを取る手術の前段階として他の手術も色々とあり、
①他の手術をやり易くするために曲がっている鼻の骨を除去する手術
②鼻腔各所の小さな壁を取り除き「単洞化」して鼻の中の換気を良くする手術
③本命のポリープ(鼻茸)除去手術
の3段構えです。これ全部一気にやるのかよレベルです。
いや一気にやった方が明らかに効率的なのは分かってるんですが、事前に手術説明を受けた際にそこで初めて「ポリープを取るだけじゃない、3種類の手術を行う」という事実を知ったので「ウゲェ」という感じでした。
実際の手術時間は、全身麻酔で大体3時間くらいはやっていたと思います。お昼前くらいに始めて、意識が覚醒し始めたのが夕方前みたいな。
そして乳がん手術の時もそうでしたが、術後は38℃越えの高熱が出ました。38.5℃位までは病院的に許容範囲というか想定の範囲内らしいので、ひたすら処方されたカロナールを飲んでぐったり休んでました。
これも今後のQOL向上のため……とヘロヘロになりながら、忍耐、忍耐の連続でした。今回はそのまとめのようなものです。
【入院1日目】
時間通りにチェックインするも、まだ病室のベッドの準備が終わっていないとかで結構待たされる。色んな患者さんが、入れ替わり立ち替わりで忙しなく4人部屋に入退院しているようだ。
入院病棟のフロア全体が異様に室温が高く暑いな、と感じる。結局この暑さは退院するまでずっと続いた。
昼食・夕食と病院食をいただき、夕方には少しおやつも食べた。次の日はもう手術で1日絶食と決まっているのでこれが最後の晩餐である。この日の内に綿を受け取り、手術後に鼻の穴に詰める綿球をひたすら作る作業を行う。
【入院2日目(手術日)】
特に休薬する薬は無いと事前に言われていたのに、当日の朝になって乳がん治療で飲んでいるタモキシフェンに待ったが掛かる。というか、この日はもう何も他の病院の薬は飲むなという感じ。
手術の時間は割と流動的らしく、前の人の手術が終わり次第……とのことなので、直前までよく分からないらしい。なのでそれまでは準備として健側である右腕から点滴を取ってもらい、手術に備えていく。
なおいつものごとく血管が細く見えにくい体質の私は、全身麻酔用の太い針ではなかなか場所が決まらない。
1回目の穿刺は失敗。一応刺さったけどダメでしたー、というやつ。
2回目で何とか成功。こういう時、いつも注射を担当してくれる看護師さんには感謝半分、申し訳ない気持ち半分になる。
「一応、手術後に細い針に変えて刺し直すことも出来ますけど……」と言われたが、「いえいえ折角入れてもらったのでこのままでいいっす」と辞退。不便ではあるが、もう一度刺すくらいなら刺さったままの方がマシだ。
(余談ではあるが、今回の点滴はほとんど腕に痕が残らず内出血も少なかった。嬉しい)
さて、そんなこんなで時間が来たので点滴をガラガラ引きながら手術室へと歩いて行く。手術室のドアの前で本人確認を行い、手術台へ横になる。色んな機器を付けられたり、身体を固定されたり。主治医(=執刀医)もやって来て手術内容の最終確認を経て全身麻酔の点滴が入る。
冷たくて痛い金属の液みたいなのが右腕からぐわーっと入って来る。しかし今回は乳がん手術の時のように5秒以内ですぐに意識が落ちない。10秒ほど「いだいいだいいだいいだい」と言っている内にやっと意識が落ちた。
麻酔薬ってどうしてこうも痛いんだろう。痛みを麻痺させる薬なのに……。
手術は2〜3時間で終了。手術後、案の定38℃越えの熱を出す。乳がんの時もそうだったので、外科手術というのは「そういうものなのだ」と思う。
鼻というか副鼻腔の手術だったのもあってか、術後は額・目の奥・鼻の中、とにかく頭の上半分が痛かった。顎の関節や奥歯も痛かった。カロナールを出してもらえたので、それを飲んでひたすら耐える。なお、止血剤の点滴の影響で痛みが出ることもある……と看護師さんが説明してくれた。
意識が落ち着いたところで術後の鼻と傷のケアについて説明を受ける。垂れてくる血や痰や何やらはとにかく全部ティッシュに吐け、鼻の穴の綿球は汚れたと思ったら即、頻繁に替えること。
とにかく出血がやべえということは実感した。実際、この日と次の日くらいはほぼ出血の処理だけで1日が過ぎて終わったようなものだ。
【入院3日目(術後1日目)】
引き続き安静。この日から一応お見舞いなどの面会は可能だったのだが、あまりの体調の悪さ(発熱・頭痛・食欲不振・術部の全体的な痛み)にそれどころではなかったので、着替えの引き取りに来てくれる予定だった家族に連絡を入れて面会を1日後ろに変更。
とにかく起き上がっているのも辛い状態で、フラフラしてまともに歩けない。一気に体力が落ちたり、栄養が足りて無いせいだと思う。ひたすらしんどいのが続く。
職場にも状況報告の電話をする予定だったが、動けない上に両鼻に詰めた綿球のせいでまともに話すことも出来ないので無理だった。
幸い、昼前に直属の上司がショートメッセージで連絡をくれたので(手術と同時進行でちょっと仕事のデリケートな話も水面下で進めていたので助かる)それに軽く状況説明と「明日とりあえず電話します!」と返信しておいた。グッジョブ上司。サンキュー上司。
【入院4日目(術後2日目)】
体調は前日とあまり変わらず。「これ退院出来るのかよ? 退院したとて次の日から出社無理じゃね?」と感じたので主治医の診察の際に「退院後1週間くらい仕事を休みなさい」という旨の診断書を出してもらう。
職場の福利厚生の制度(傷病欠勤)を上手く使おうと思ってのことだったが、「普通こういうのって退院証明書だけで申請通るもんなんじゃないの?」「なんでわざわざ有料の診断書が必要なの? 別に良いけど……」「変な会社だねぇ?」と主治医にバッサリ切られる。
「私もそう思います」と返すしかなかった(苦笑)。
何とか職場にも電話をすることが出来、診断書を書いてもらった上で退院後もしばらく休みます、と出社スケジュールの確認を上司と行う。良かった。まずは起き上がって動けるようにならないとダメだこりゃ、という感じだったので休んで正解だわという感じ。
【入院5日目(術後3日目・退院日)】
そんなこんなで退院日である。しかしその明け方に事件は起こった。
手術日に1日だけ休薬したタモキシフェンの影響なのか分からないが、朝3時くらいにトイレに行ったら突然の不正出血開始。手術日以降は普通に今飲んでいる薬は服用OKだったので予想外過ぎてビビる。
慌てて病院のコンビニへ生理用ナプキンを買いに行く。とんた伏兵が居たもんだ。
退院後の傷病欠勤期間を延長しておいて本当に良かった。家族が迎えに来てくれて、そのままタクシーで自宅までブーン。移動中はずっとグッタリしていて具合が悪く、電車での移動はまず無理だったので英断である。
なお、退院後は数日の間、37℃前後の微熱と立ちくらみが続く。
【術後4〜8日目】
職場復帰の練習にと近所のドラッグストアへ買い出しに行く。商品棚の下の物をしゃがみ込んでしばらく吟味し、いざ商品を手に取って立ち上がろうとすると立ちくらみがひどい。栄養失調か、貧血か。
この頃から左鼻で少し鼻呼吸が出来るようになってくる。手術直後から左側の鼻の方が出血がひどかったが、それが徐々に良くなって右の鼻へシフトして来ているような感じ。
【術後9日目】
微熱がだいぶ落ち着いた。両鼻が通り、普通に鼻呼吸が出来ることに気付く。
この辺で年末最後の3日間だけ仕事に復帰する→後は正月休みへ突入
【術後11日目】
術後初の診察。組織検査の結果、好酸球性副鼻腔炎の確定診断が下りる。
難病申請について主治医に色々と聞いてみる。好酸球性副鼻腔炎はポリープの再発率こそ高いものの、結局普段は外来・診察・内服薬でコントロールして行く病気なので難病申請して助成金をいくらかもらってもそもそも支払う額が高額では無いので申請するための書類の代金とかを考えるとランニングコスト的にどっこいどっこいかも、というのが主治医の見解。
しかしまあ貰えるものは貰っておいた方が良いなと感じたので色々書類を準備するのは大変だが自治体に指定難病の申請を出そうと思う。1年更新らしいので高額医療費制度同様に忘れないようにしたい。
【以下雑感】
手術後はとにかく鼻の奥の方から血と膿が混ざったようなデロデロのやつが大量に落ちて来たのでいちいち口から吐き出すのが大変だった。
鼻の穴に詰める綿球はダイソーで買える14mmサイズの綿球がオススメです。
既に球体として出来上がっているものだし、鼻の穴のサイズ的にちょうどいい人も多いのではないでしょうか。
外出時はいつでも綿球を気になったらすぐ交換出来るように、一定数(割と多め)の綿球とティッシュとゴミ袋的なものが必須です。
初期はかなり頻繁に綿球を交換することになるので、人目につかない工夫も必要。あと、まともに喋れないので他者(家族でさえ)との声での意思疎通がかなり困難です。物理的に両鼻詰まってますもんね、しょうがないですね。
お仕事で電話をする必要があったりする人は、その辺の根回しを事前にしておいた方が良いと思います。
手術後に使うマスク(感染予防、および鼻の詰め物隠し用)は鼻梁に負担がかからない、ワイヤーが入っていない立体構造のやつがちょうど良くて使い易いです。
私が気に入ったのは「E-line MASK(イー・ライン・マスク)」というやつ。色もバイカラーなんかがあってオシャレなので気分上げるのに良いです。
イー・ライン|マスク習慣ブランドサイト
https://www.itc-rl-brand.jp/mask/products6/
他にもアイリスオーヤマ製の似たようなマスクも買ってみたんですが、こっちはちょっとしっくり来ないというか、フィットしないしズレるのでナシ。
そして退院後は鼻うがいを毎日朝晩やっている訳ですが、鼻腔が単洞化されたことにより鼻うがい用の生理食塩水が隅々まで行き渡り、結果として頭をぐるぐる傾けないと全部外に出て来ない始末。ちなみに使っているのは「サーレS」というやつです。
鼻うがいする
↓
一旦頭を後ろに傾けて後鼻漏的に落ちて来た生理食塩水を口からゲーッと出す
↓
首をほぐすように頭をぐるぐるゆっくり動かしながら、奥にまだ残っている生理食塩水を撹拌しながら出す。
※正しい方法かどうかは分かりません。あくまで我流です。
出し切ったかな〜と思っても油断するといきなり頭を動かした瞬間にダバァと垂れて来るので要注意です。夜の鼻うがいの後に寝ようとして横になったら洪水になってマジ焦りました。
ティッシュの消費量も爆上がりです。
そして口呼吸オンリーが1週間以上続くことになるため、喉の痛みやら唇の乾燥やら荒れやらが半端ないです。チューブタイプのリップエッセンスをたっぷり塗って寝ても次の日の朝にはもうカピカピでひどい有様。加湿器仕事しろ!
トローチとかが常備薬として自宅にあったので助かりました。
正直なところ、乳がんの手術の時よりこっちの方がだいぶキッツイわ……というのが本音です。まああの時は個室(差額ベッド代無し)だったし、呼吸自体は普通に出来ていた訳だし。
4人部屋での入院はやっぱ色々不便で嫌やな〜という感じでした。入院4日目くらいになると体調ゲロ悪なのに「早くここを出たい……お家に帰りたい……」と思うくらいには居心地が良くない訳で。
しかしそんな最初の1週間を何とか乗り切れば光明も見えて来る、そんな感じの入院と手術と術後でした。
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