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#29 抗がん剤治療中の口腔ケアの選択肢

半年前、抗がん剤治療を開始するにあたって歯医者に行った時「口腔ケアにリステリンがいい」とオススメされてしばらく使っていた。 リステリンはとにかく刺激が強く、味も変なので「なんだかな〜」と思いつつも最初は仕方なく使っていたのだが、ここ数ヶ月はリステリンではなく「コンクールF」という薬用マウスウォッシュのお世話になっていた。 コンクールF www.weltecnet.co.jp 大体1本千円くらいで、コップに少量の水を入れてそこに数滴垂らして希釈して使うタイプのマウスウォッシュだ。 私はこれを2022年10月のアタマに購入し、毎食後の歯磨きに加えて使っていた。説明書に書かれていた内容に沿って、一回に使う量は10滴とした。そのくらいの使用頻度で、ようやく今日ボトルひとつを使い切った。 つまり単純計算で三ヶ月くらいもったことになる。 リステリンと比べて良いと思った部分は主に二つ。 ①刺激が少ない、味も割と軽微 ②かさばらない アルコール含有ではあるものの刺激自体は少なく、ブクブクうがいをした後に変な感じもしない。普通に口の中がスッキリする、くらいの感覚だ。 そして何より、かさばらないのがいい。リステリンは長期間、毎日使うことを考えてお得用の大きなサイズを買っていたのだがこれがまた置き場に困る。 まず洗面台には置けないだろうサイズで、私はいちいち小分けのボトルに中身を移し替えて洗面台に置き、使っていた。正直面倒くさかったのである。 コンクールFのサイズなら、入院時にもサッと荷物に入れて持って行けそうだ。 そして肝心の効果のほどであるが。 正直なところ、こればっかりは分からない。とはいえ、お陰様であるのか抗がん剤の副作用として私は口の中の粘膜系の口内炎はほぼ全くと言ったレベルで出来なかった、と伝えておこう。 逆に、歯茎は結構荒れてしまいそれを完全に予防・抑制することは出来なかった。だが、ある程度の口腔ケアと副作用の予防には役立ったのではないかと思う。 どうしてもダメな時はダメだけれど、防げる部分も確かにある。これ以上ひどくならずに済んで良かったのではないかと思えるのだ。やらないよりはやった方がマシ、というやつである。 ちなみに抗がん剤治療にあたって口腔ケアの抜本的な見直しをした結果、私は少し潔癖症気味になってしまった。食後に歯を磨けないと、口の中のザラつきなどの感覚が非常に不快...

#28 抗がん剤を終えて、最近の症状

2022年12月に、手術前に行う計8クールの抗がん剤治療(AC-DHP療法)を無事に完走した。あとは手術後に分子標的薬のハーセプチン&パージェタを延々14回、1年くらいかけて点滴する予定。 最後の点滴(ドセタキセル・ハーセプチン・パージェタ)から三週間が過ぎ、いい加減副作用も抜けてくるんじゃないかと期待していたのだが……どうやらそういう訳には行かないようだ。 以下に現在の症状や体調・状況をメモする。 ・全身がとにかく痛い、しんどい ・足のむくみ ・目からポロポロ涙が出て止まらない ・冷え、寒気とほてり ・嗅覚過敏が地味にキツい ・首の根元がかぶれてかゆい ・味覚障害→食欲不振 ・手の違和感 ・背中の乾燥→粉吹きがヤバい ・足の裏の皮がボロボロ剥ける ・相変わらず鼻血 ・口角炎未だ治らず ・ほんの小さな虫歯発覚 全身がとにかく痛い、しんどい あまりに毎日痛くてしんどいので、ドセタキセルの直接的な副作用なのか、それとも副作用で寝込んでいる内に根本的な体力が失われた、いわゆる「二次被害」なのか分からなくなって来ている。多分二次被害だと思う。 体が痛くて思うように動かせないので、当然満足に歩けない(健常時の1/3程度のパワーとスピードしかないと言って良いだろう)。しかし体がしんどいからと横になってばかりではますます体力は失われる。悪循環に陥ってしまう。 でもって、横になって寝ていても起きて動いていてもしんどくて「楽な姿勢」というのが全くないのでむしろ少しでも動いて気を紛らわせた方がいいのだと思う。 多少意識的に体を動かす必要がある。きっと手術と術後の回復にも差し支える。 ちなみに抗がん剤治療中から毎日痛み止めを処方の限界量(イブプロフェン200mg)飲んでいるのだが、この手の痛みは引いた試しが無い。 CVポートの埋め込み手術後も痛み止めが効かず追加しても効果が微妙……という有様だったので、やっぱり「体質的に痛みがやたら出やすい・痛みに超敏感」ということなんだと思う。 乳房の手術(全摘予定)後の痛みが今から不安になるレベルである。 足のむくみ 年末年始、調子に乗って塩分を摂り過ぎた&味覚障害からあまり飲み物を飲めなくなったからだと思う。足のむくみの症状・副作用は今まで数える程度しかなかったが、最近は連日である。 散歩などで外を歩くと、突っ張った感じは楽になるというか気にならな...

#27 それでも歩いて行かなくちゃ(物理的な意味で)

タイトルは精神的な意味でのスローガンではない。本当に、物理的な徒歩移動の必要性について、である。 今日、久し振りに散歩をした。去年の初め頃に今の場所に引っ越して来てからその存在こそ知っていたものの、ついぞ利用したことはなかった近場の「市民センター」が目的地であった。 私は元々極度の出不精なのであるが、今回はどうしてもそこへ行かねばならない理由があった。市立図書館で予約を入れていた「借りたい本」が、分館のある市民センターに届いたからである。 私が住んでいる街の市立図書館(本館)は自宅の最寄駅から一駅先、さらにそこから徒歩で15分ほどの寂れた場所にぽつんとある。なので本を借りるためだけにそこへ行く利点やうまみがあまり無い。 しかし最近の(いやだいぶ前からだとは思うが)図書館というのはすごい。一度利用登録をしてしまえば、後はインターネットサービスからオンラインで興味がある借りたい本を選んで予約でき、しかも自宅から歩いて行ける距離にある分館まで本を運んでくれるのである。 ほんの数百円とはいえ、往復の電車代が浮くのは大変嬉しいことだ。 今回初めて訪れて利用してみた市民センターはなかなか良い場所だった。新しめの建物で清潔感があり、本を読んだりするためのフリースペース・机は広め、ノートPC用にコンセントとフリーWi-Fiが完備、すぐ近くには地元の小さなショッピングセンターもある。 というか、逆に設備や立地的にこれだけの「うまみ」や「お膳立て」がないと私はいつまで経っても動かないだろうなと思ったので、今回思い切って利用、実際に出向いてみて良かった。ここでなら、趣味の調べ物も広い机の上でゆったりと出来る。 (本を読むだけなら自宅でも出来ると思うのだが、基本的に本を読む時にはメモ帳やノートに読書メモを書く必要があったりするので、自宅の狭いPCデスクではそれらを満足に広げられず作業するのが億劫なのだ) そんな訳で今後、外を出歩くための「お散歩コース」の目的地にこの市民センターを据えようと思ったのだが。度重なる抗がん剤の投与とその副作用によってこの半年間ほぼほぼ引きこもっていた、そして最近は蓄積したドセタキセルの副作用がキツ過ぎる私にはそこへ歩いて行くのも一大事であった。 歩行速度に関してはこう言ってしまうと当事者に失礼なのかもしれないが、80代のお年寄りでももう少し早く動けるよな? とい...

#26 抗がん剤投与(DHP 3/4、4/4回)

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投与日:2022.11/25、12/16 投与剤:ドセタキセル、ハーセプチン(BS使用)、パージェタ ここのところ、ブログに記録を取ることをすっかり忘れていた。いや、忘れていたというよりは気分的・体調的に出来ていなかったと言うべきか。 そもそも体調が悪くて物理的に起き上がれない&動けないし、書くネタも体調の悪さくらいしかないし、と半分諦めモードだったのである。まあ、それでも何故かTwitterで日々の体調を憂いてぼやくことはできるのだが。不思議なものである。 そんなこんなで、乳がんの手術前に予定していた抗がん剤治療(AC-DHP療法)の全工程を終えた。終えたと言ってもまだまだしんどい副作用は続くし、この後やる手術前の検査の結果がどう出るかという部分もある。 とにかく長く感じたし、体調は元より精神衛生的な面でも正直とんでもなく「ひどくてキツくてツライ」半年であった。でもまだ手術だの何だのともう一山、下手すればもっと山場はあるに違いない。 ドセタキセルは蓄積型の副作用がキツイと薬剤師さんからあらかじめ聞いていた。自己暗示かもしれないし、本当に蓄積しているのがツライのかもしれないし、まあ両方あるのだろうが全身の痛みや重み、動けなさというのが回を重ねるごとにひどくなった。 ACの時はそれこそ点滴後の二週間くらい寝たきりであったが、ドセタキセルもドセタキセルで「動けそうでやっぱり無理動けない」という全身の苦痛が強く、長期間の寝たきりにこそならないものの「しんどい度」はACの時と大差ないなと思った。 ここ一ヶ月ほどの目立った副作用や不調は以下のとおり。 ・点滴当日・翌日の寒気(発熱は無し) ・便秘 ・全身の痛み、苦痛 ・口の中の違和感 ・食欲不振 ・味覚障害(味が変、味がにぶい、味が鋭いの混合型?) ・全身のだるさ ・手や足の指が痛い ・生えていない親不知部分+歯茎の腫れ、痛み ・爪が浮いて来た ・身体がしんどくてクラクラする ・ほてり ・涙がポロポロ頻繁に出て来る(かれこれ1ヶ月以上?) ・まぶたの痙攣(2ヶ月くらい続いてる) ・口角炎は未だ治らず(これも2ヶ月くらい) ・首がかゆくてガサガサ・真っ赤(アレルギー?) ・嗅覚過敏(ACの時ほどではないがキツイ) ・膀胱炎(頻尿、強い残尿感) あまりに体調がしんどくて、最近は食事も満足に摂れていない。動かないから腹が空かないのだ...

#25 音に癒されよう

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抗がん剤の副作用で思うように動けず、ずっと自分の部屋に引き籠っていると……まあそれなりに心もクサクサしてくるというものである。 私は元々インドア派で 外に出て何かするよりは自宅のパソコンでAmazon.co.jpのタイムセールを延々と眺めている方がルンルンする方の人間 なのだが、体調を悪くして動けなくなると、やはりそれなりに欲求不満というのが出て来る。 なので基本的に何とか起き上がれてパソコン作業が出来る時などは、半ば無理やりにでも「癒される系の音」を垂れ流している。ただでさえ具合が悪くて気分も上がらないのだ、それをBGMというものはほんの少しだけ持ち上げてくれる。 最近見つけてハマっているのは、焚火動画だ。 ただただ延々と焚火が燃えてるだけ、 というYoutubeの動画である。 私のお気に入りはこのチャンネルである。 今までも何個かこういう動画を見つけては聴いたりしていたが、この動画の「薪の弾け具合」が良い。 https://purrli.com/ 他には、「Purrli」という「猫のゴロゴロ音」が聴けるサイトも良かった。猫のゴロゴロ音にはリラックス効果など、色んな効能が期待できるらしい。 私は自宅で猫を一匹飼っているのだが、確かに猫のゴロゴロは癒される。しかしさすがにいつでも聴ける訳ではない。そこでこのサイトの出番という訳である。 先の焚火動画と合わせて音を鳴らすと、まるで暖炉の前に猫が寝ているような音空間を演出出来るので和み度がさらにアップする。 「自律神経を整える音楽」とか、字面で見ると何となく怪しく感じてしまうものだけども……まあ適当に流しておく分には普通にいい感じかも、と思ってよくこの手の癒し系音楽を聴いたりもしている。 その中でもオススメなのが広橋真紀子さんという方のピアノ曲だ。 印象的には、 「いかにも病院の待合室とかで流れてそうな癒し系音楽」 である。体調的に不安な日々が続いているので、これを聴くと自宅に居ながらにして「ああ~病院に居るみたいやな~~」と何となく安心(?)するのである。(※実際にヤバい時はちゃんと本物の病院へ行くこと) やわらかいピアノの音色がメインのため、変に耳が疲れないのも良い。 公式サイトから各種ストリーミングサイトへのリンクがあるので、興味があれば覗いてみて欲しい。 Makiko Hirohashi -広橋真紀子- Offi...

#24 抗がん剤の副作用 脱毛について

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2022年7月末から手術前の抗がん剤治療(AC-DHP療法)を始めて、約3カ月の月日が過ぎ去った。抗がん剤の投与後、副作用として早い段階から主に毛髪を始めとする全身の脱毛は始まっていたのだが……こうして文章にしてnoteにまとめるということは何気に初めてかもしれない。 多分それくらい「向き合いたくなかった」というか、 私なりにやっぱり脱毛はショックだったんだと思う。 抗がん剤による脱毛って、 要するに「三国志」で例えるところの「赤壁の戦い」レベルの一大事じゃん?  という。日本で言うなら「てつはう」がヤバかった蒙古襲来・元寇とか、信長が本格的に鉄砲部隊を使い始めた長篠の合戦とか、そういうアレじゃん。 こんな例えしか思いつかないのだが、私の頭皮はかくして戦場となったのである。 抗がん剤を始める前に薬剤師さんから言われていた通り、脱毛は投与から2週間後くらいに始まった。最初の目立った兆候は髪の毛ではなく、こう言うのもなんだが、シモの毛であった。 まあシモの毛だって毎日いくらか抜けては生え変わってるものだし……とは思うのだが、トイレに行って用を足してトイレットペーパーで股間拭いて……とかしてる内に、妙にパンツに抜けた毛が刺さってることに気付く。直観的に「来たか?」と感じたのが始まりだった。 脱毛が始まった我が髪の毛、何をしてもしなくてもはらはらと時折落ちてくる。 以前は「あーバズカットもいいよね〜やりたいわ〜」くらい思っていたのだが、それでも強制的に髪が抜けていくというのはなかなかショックですねぇ。 #抗がん剤 #副作用 #乳がん — まこと@セクマイ+乳がん (@macoto1983) August 6, 2022 そして抜け始めた髪の毛。 もうその後はわっさわっさと連日抜けて行った。脱毛に備えた事前準備として、伸びてしまっていた髪をいつものようにベリーショートにしておいたけど、それでも抜ける量は半端ないと感じた。 お風呂に入る度、シャワーを浴びる度に排水溝に絡まる……もとい、もさっと「乗った」髪の毛を掃除したり(使い捨てのビニール手袋を使うととても掃除に便利だった)……毎朝枕に付着した抜け毛をコロコロで取ったりするのが大変だった。 初めてのAC投与から16日経過。本格的に脱毛し始めた。 シャワー浴びてやさしくやさしく頭洗ってもすすぐ時に抜けるわ抜けるわ。もう止めどなく...

#23 スキンケアについて改めて考える

以前も抗がん剤の副作用のひとつである「皮膚の乾燥」とそのケアについて書いたりしていたのだが(「#14 抗がん剤の副作用に備える「スキンケア編」」  https://bluemoonshine412.blogspot.com/2022/08/14.html )、季節が夏から冬に変わりまたスキンケアの方法について考え直さないといけないなと思ったのでまとめてみる。 夏場は夏のくせに冬レベルのガチ乾燥ケアが必要だったので、じゃあそれを上回るであろう冬場の乾燥はこれからどうすりゃいいんだ? という話である。 そしてスキンケアというのは基本的に「とにかくランニングコストを抑えるか」と「自分が気に入ったものを使ってとにかくQOLを上げるか」の二択になると思う。悩ましい問題である。 とりあえず私自身の肌や皮膚の環境というか前提をリストアップしてみよう。 子供の頃はずっと小児アトピーで皮膚科通いだった 乾燥性敏感肌 乾燥すると痒みを伴う湿疹が出たりする(足のすねとか特に) 乾燥時はかなりの保湿を必要とするがベタベタする感触はとにかく嫌い 顔や唇なんかは冬場に乾燥すると皮がペリペリ剥がれてくるレベル 何だか書いててションボリしてくる程度にはアレである。この40年近い人生で色んな保湿ケア用品を試して来たけども「これだ!」というものは本当に、本当に少ない。結局、乾燥性湿疹がひどくなって皮膚科の門を叩く羽目になったりしてね。困ったもんである。 夏場お世話になったスキンケア用品たち 【資生堂 ドルックス オードルックス(ノーマル)N】 https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=124501&online_shohin_ctlg_kbn=1 とりあえず迷ったらこれを買うことにしている。 可もなく不可もない極めてベーシックな化粧水 なので使い方の自由度が高い(気がする)。 抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けた後、風呂上がりに頭皮の保湿なんかにもぺしぺし使った。 【メラノCC 薬用しみ対策美白ジェル】 https://jp.rohto.com/melanocc/gel/ 夏場の日焼け・シミ対策のために購入。 夏場はその「みずみずしい」使い心地が気持ち良かった が、寒くなる&乾燥し始めるに...